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:::::秩父巡礼記@:::::



--第一番 誦経山 四萬部寺--

    ありがたや
    一巻ならぬ法のはな
    数は四萬部の寺のいにしへ


道に迷いながら自転車を走らせ、着いたのが10時頃。
山門を見上げ、さて やりますか!
と小声でつぶやき山門をくぐる。
お参りを済ませ、納経所にある売店に入り
年配の店員に、解らない事などを聞きながら用具を買う。
背中に、南無観世音菩薩の文字の入った白衣、
同行二人の文字の入った頭陀袋、そして輪袈裟、
どこから見ても巡礼者!     ここが始まり。
一番を離れ、案内図を目で追いながら自転車を走らせる。
すぐにこのような場所があり、図に従い左に折れる。
道幅は車一台分位、始めのうちは緩やかな登り道も
進むにつれ、傾斜がきつくなる。

汗ダラダラ、心臓バクバク、自転車を押しながらひたすら登る。
大苦手な蛇を見た時は、心臓が止まるかと思った。
--第二番 大棚山 真福寺--

    めぐり来て
    願いをかけし大棚の
    誓いも深き谷川の水




息をゼイゼイ言わせながらも駐車場に着く。

高篠山の中腹にある真福寺は無人の寺。
蛇にビビリながら本堂に向かう。
お参りを済ませ、一番で貰った地図をみながら休憩。

納経は少し下った光明寺でおこなう。
ほとんどの秩父礼所には「秩父観音霊験記」を描いた
大絵馬が奉納されている。
真福寺でお参りを済ませると、あとはず〜っと下り坂。
途中、開けている所があり景色もいい!

大棚川沿いの小道をゆっくりと走る。
先ほどの苦しさを忘れて!

一番で買った納経帳に
朱印を頂きに光明寺に向かう。
(書入れ朱印 納経帳300円)
朱印をいただき、向かうは三番!
道しるべ石や、案内版をたよりにペダルを漕ぐ。
のどかな風景、気持ちが良い。
横瀬川に架かる山田橋を渡り、左に行くと
礼所三番入り口の書かれた石がある。
--第三番 岩本山 常泉寺--

補陀落は
岩本寺と拝むべし
峰の松風ひびく滝津瀬



事前に本を買い又、先ほど店員に作法を聞くも
まったく出来ず。
手、口を浄め、賽銭をし参拝する。そして納経朱印してもらう。
これでいいのか?何か、足らないような気がするが・・・
三番を終わらせ、案内図に従って行くと
お止め橋が見えて来る。(車は通れず)

ベンチがあり、自動販売機があった為
缶茶を飲みながら、しばし休憩。
第四番への道しるべ石。
素朴な所がとてもいい!
--第四番 高谷山 金昌寺--

    あらたかに
    参りて拝む観世音
    二世安楽と誰も祈らん


大きな草鞋が目を惹く金昌寺。
秩父礼所の中で人気が高い寺。
色あせた朱の色が、時代を感じさせてくれる。

一礼をし、山門をくぐると
斜面いっぱいに無数の石仏がある。
その数、1319体といわれてるらしい。

境内には「四番」という食事どころもある。
大小さまざまな石仏!見てるだけでも飽きない。

写真を載せて無いが
子育て観音という、有名な石仏もある。

観光でも良い、来る価値がある寺だと思う。

朱印を終え、めざすは5番語歌堂!
--第五番 小川山 語歌堂--

父母の
恵みも深き語歌の堂
大慈大悲の誓いたのもし



この日、語歌堂は修繕工事の為見る事が出来ず。
無人の礼所なので、近くの長興寺にて朱印を戴く。
(写真は長興寺)
武甲山を見ながら農道を
ゆっくりと走る!なんとも贅沢な心地。
--第七番 青苔山 法長寺--

六道を
かねてめぐりて拝むべし
またのちの世を
聞くも牛伏


山門をくぐると、広々した境内に
大きな本堂が目に入る。
脇には、寺の縁起にまつわる
牛伏の石像があるので、牛伏堂ともいわれている。

(道順の都合により逆打ち)
--第六番 向陽山 卜雲寺--

    初秋に
    風ふきむすぶ荻の堂
    宿かりの世に夢ぞさめける



ぼくうんじと読む。
漢字の知識が乏しい自分は、読めなかった。

ここまでの道のり、白装束姿の人を見たのは一人のみ。
季節は夏、暑いからだろう。
ちょっと変わった造りの境内
色とりどりに咲く花が、堂によく合う。

納経所に行き、
寺の方と話しをしながら朱印を書いてもらう。


次に向かうは八番礼所。
走行していると、このような建物やお地蔵様、
石碑などをいたる所で目にする。

一番礼所で貰った地図を見、案内図に
従って行けども何度か道に迷う。
人に聞くと、とても親切に教えてくれる。

自転車を止め、地図を見てると
軽トラに乗った方が、自分から尋ねた訳でも
ないのに、わざわざ車を止めて道を教えてくれた。

ありがたや、本当にありがたや。
--第八番 清泰山 西善寺--

ただ頼め
誠の時は西善寺
来たり迎えん弥陀の三尊



少しきつめの坂を上がると、そこにある。
自転車に鍵をかけ、境内に向かう。
中に入ると、ひときわ大きな木が目をひく。
コミネカエデの大木。

紅葉の季節にでも又、来てみたい寺だ。


(境内での写真撮影は御朱印参拝者のみ可)
どこから見ても巡礼者の身。
何度か、行き交う人に
ごくろうさまと挨拶される。
--第九番 明星山 明智寺--

    巡り来て
    その名を聞けば明智寺
    心の月はくもらざるらん



何故か、ここには山門がない。

朱印をいただき、しばしの休憩。
--第十一番 南石山 常楽寺--

罪とがも
消えよと祈る坂ごおり
朝日はささで夕日かがやく


途中、九番からここまで、交通量の多い
国道299号線を走る。
向かいにはサンクスだったと思う、コンビニがある。

朱印を済ませ、地図を見てると十番礼所
に行くのを忘れている事に気づく。
戻りはいやじゃ!と思い、十八番に向かう。
--第十八番 白道山 神門寺--

    ただたのめ
    六則ともに大慈をば
    神門に立ちてたすけたまへる



国道140号線沿いにある礼所。

境内に売店があり、そこで朱印を書いてもらう。
--第十番 萬松山 大慈寺--

ひたすらに
頼みをかけよ大慈寺
六つの巷の苦にかわるべし


後悔は先にたたず。
十一番にて、気がついた時点で戻るべきだった。
十八番を済ませると小山越えの道。
ペダルを漕いで走る気力もなく、
ただひたすら自転車を押しながら歩く。

写真右の家にて、おばあさんが袋物を作っていた。
(後で知った事だが、手作りの物を売っているらしい)
--第十二番 佛道山 野坂寺--

    老の身に
    苦しきものは野坂寺
    いま思い知れ後の世の道


途中、コンビニに寄りお茶、おにぎりを買い
野坂寺に向かう。

境内では、5,6人の子供たちが遊びまわっている。
今の子供にみられない、いきいきとした表情を
久しぶりに見た気がする。

朱印をいただき、山門の下にある椅子に
こしかけ、昼食をとる。
寺を廻っていくと、あることに気がつく事がある。
ほとんどの寺には、六地蔵が立っている。

何故か一番手前の地蔵様は、そっぽを向いてる。
--第二十六番 萬松山 圓融寺--

    尋ねいり
    むすぶ清水の岩井堂
    心の垢をすすがぬはなし



圓融寺はここ(写真)と、山の方にある
岩井堂からなる。
この日、あまり時間が無い為
岩井堂は廻らず。
--第二十七番 龍河山 大淵寺--

夏山や
しげきが下の露までも
心へだてぬ月の影もり


おばあさんが、いっしょうけんめい掃除を
してるのを見ながら山門をくぐる。
法事だろう、黒服の人が何人かいる。

朱印を書いていただきながら、おばさんと言葉を交わす。
この時、時計を見れば16時。
帰り際、おばさんが声をかけてくれ
二十八番は、納経所が閉まるのが16時半との事。
ちょいと急いで自転車を走らす。
--第二十八番 石龍山 橋立堂--

    霧の海
    たちかさなるは雲の波
    たぐいあらじとわたる橋立



起伏の多い道を走り終え、遊歩道に自転車を止める。
少し歩くと、圧倒される程の大岩壁が見えてくる。

ここは、橋立鍾乳洞があり観光客が多い。
茶店もあり、ちょっとした食事をするも良し。

参拝を終え、納経所にて朱印をいただく。
秩父礼所唯一の馬頭観音らしく
馬の銅像が目を惹く。

ひとまずこの日は、ここで巡礼は終わり。
あとは、疲れた身体にムチをうって
車を止めてある、羊山公園に帰る。

--この日の感想--
折り畳み自転車では、かなりきつい!
これから先、山の方にポツポツある寺は
いかがして廻ろうか、迷うところ。

言葉を交わす方々の、親切さをつくずく思う。
ありがたや、ああ ありがたや


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